実は地域で活動って好きじゃなかった。
仕事柄もあるけれど、全国色んなところに行って、色んな人に会って、そこで何らかの活動に参加する方が好きだった。
東日本大震災のときに原発事故が起こった。あれから10年以上経ったけれど、今でもあのときの絶望的な空気感は忘れられない。
原発事故の後、お腹の中に赤ちゃんがいるのがわかった。
それをきっかけに、「食べ物」のことを考えるようになる。
考えた結果、今生活クラブという生協の運営委員さんをしている。
ざっくりいうとPTAみたいなもの?
うーん、かなり違うけど。
生活クラブの運営委員さんや子育てをきっかけに、地域の人たちとつながることになった。
想定以上につながることになる。びっくりするほど。
自転車で街を走っていると、そこかしこで知り合いに会う。
以前のわたしには想像がつかない世界。
今、運営委員の会議はメンバーさんのご自宅でさせていただいている。
その方が、学習支援活動をしているので、カンパがてらお昼もごちそうになる。
これがおいしい。
料理の先生ではなく、英語の先生なので、映える料理を作るわけではないけれど、仲間が作ってくれたごはんを、気心の知れた仲間で食べることのおいしさ。
飲み仲間ほど近くはないけれど、本音で話せる間柄。
地域の仲間とか、地域の活動って、意外といい。
なによりおいしい。