三つ子の魂百までとはよく言ったもので、若い時にするっと刷り込まれたことは、その後の転機に大きく影響する。
5月の半ばにものすごく久しぶりに青年塾の実践大会に参加した。学びを得てからの状況報告の会だった。
私は、市井の若者の志を育てようと上甲晃塾長が立ち上げた私塾の3期生だった。
自分が何期生だったかも忘れてしまうほど不真面目な塾生だったけれど(いや、でも当時はものすごく真面目に考えて入塾したんだよ)、みんなの報告を聞きながら思い出したことがある。
仕事でも、ボランティアでも120%全力投入で臨む癖がある。
そう言うと、一見いいことのように思えるけれど、自分は疲弊するし、周りもひいてしまうしで、なかなかちょうどよい塩梅がつかめなかった。
その癖って、私がフリーランスだから全方位全力投入の癖があるのかと思っていたけれど、フリーランスになる前、完全な会社員時代に青年塾で刷り込まれたものだったことに気づいた。
「はい、喜んで」と言って引き受けるのが青年塾だった。
ああ、これかあと納得した。
刷り込まれたもので、何かに向かう姿勢が決まる。
目の前に起こる出来事をこなしていくことで、次の道が決まる。
転機は昨日今日ふっと現れたものもあるだろうけど、圧倒的多数がずっと刷り込まれ、選択し、実践していくことにつながっている一つの節目に過ぎない。
この一本道はどこに向かっているんだろうと、とうに道の半ばも過ぎてはいるものの考えてしまう。